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NICE TV 制作日記

今週の週刊NICEワイド

勤労青少年ホームの「家族」にありがとう!

2011/03/07

あったかな空気にウルウル(++)でした。

です。
魚津のみなさん、いつもお世話になっています。
市内に住んでいてもなかなか知らない場所、行かない場所ってありますよね。
みなさんは↓この建物をご存知ですか?
村木地区火の宮町にあります。<br>大通りから一本中に入った場所に建つ3階建ての建物です。
村木地区火の宮町にあります。
大通りから一本中に入った場所に建つ3階建ての建物です。
魚津市勤労青少年ホームです。

村木地区の人たちには、『知っとっちゃよ!』と言われそうですが…。

昭和44年に建てられたこの勤労青少年ホーム、実は今月で閉館し、もう間もなく解体されます。
老朽化が原因で、耐震・耐火基準も平成の世には合わず、40年以上の歴史に幕が下ろされました。
取材で何度かお邪魔した場所ですが、職員や利用者の方たち、地域の方たちの「愛着度」がすごいな~と常々感じていた施設のひとつです。
閉館を知って、真っ先に思ったのは「これまでここに集っていた人たちは、どんなに残念な想いをしていらっしゃるだろう」ということでした。
利用者や関係者の方たちで謝恩会が開かれるとききつけ、取材に行ってきました。

「かつての」青少年と「ちょっと前に」青少年と「現役」青少年の集いでした。
「かつての」青少年と「ちょっと前に」青少年と「現役」青少年の集いでした。
2月18日ホテルグランミラージュで行われたのは魚津市勤労青少年ホーム ありがとうの会
「あれ?!」っと思われた方、いらっしゃいますか?
はい。私も最初、「あれ?なんで勤労青少年ホームを名残惜しむ会なのに、違う場所で開かれるの???」と思いました。
実は、ホームでの飲酒は禁止なのだそうです。
り、律儀だ…。まさに「青少年!」清いです。

ありがとうの会では参加者のみなさんにいろんなお話を聞かせていただきました。
「家族」。
ホームに集う人たちは自らそう称していました。
利用者の方たちを見ていつも感じていたホームへの愛着度は、なるほど、家族のようなものだったのです。
最後の挨拶では目に涙が…。
最後の挨拶では目に涙が…。
右から宮館長、長年職員を務めてきた朝野やよゑさんと寺崎稜子さん、お掃除を担当された吉崎信子さん
右から宮館長、長年職員を務めてきた朝野やよゑさんと寺崎稜子さん、お掃除を担当された吉崎信子さん
宮 正春館長は、厳しくも優しい、まさにホームの『お父さん』。
朝野さん、寺崎さん、吉崎さんと一緒にホームに訪れるひとたちをいつも温かく迎え入れていました。
←見てください!ホームの、このつや光した床。

吉崎さんがいつも丁寧に掃除し、古くなって釘が出てしまえば、宮館長らが怪我をしないようにと直してきた愛情の証です。

「ありがとうの会」でも写真撮影に、スライドショーの解説係と裏方として大活躍だった朝野さん。
「ありがとうの会」でも写真撮影に、スライドショーの解説係と裏方として大活躍だった朝野さん。
昭和61年からホームに勤めてきた朝野やよゑさんは、更にさかのぼること昭和40年代、利用者としてもホームを訪れていたそうです。

朝野さんのお話では、若者たちが集う場所の少なかった当時、勤労青少年ホームには本当に大勢の働く10代~20代の人たちが利用していたそうです。
施設を利用したくても、希望が殺到して「なかなか使えなかった」と。
しかし、現在は利用者の年齢の上限を上げてもピーク時の1/3程度。
時代の要請で建てられた勤労青少年ホームは、また、時代の流れの中でその役目を終えたのです。

「ありがとうの会」は、ホームの閉館を惜しむ声もありましたが、多くの人たちの胸には希望もありました。
というのも、ホームで活動してきたサークルや教養教室の多くが新川学びの森天神山交流館へと拠点を移し、新年度から「青年教室」としてリニューアルするからです。
「勤労青少年ホームって知らなかった!」というワカモノのみなさん。
ホームのDNAを受け継いだ新たな活動をちょっとのぞいてみませんか?
そこにあるのは学びだったりおしゃべり相手だったり、自分の知らなかった世界だったり…。
「家族」がそこに待っているかもしれません。
なお、ニュース特集「ありがとう!勤労青少年ホーム」がラインナップされている週刊NICEワイドは12日(土)までの放送です。NICE TVにご加入の皆様はデジタル091ch/アナログ4ch、みらーれTVの方はデジタル093ch/アナログ4chで、ぜひご覧ください!